【自粛明けは要注意】伸びきったゴムがパチンと切れる前にブロック解除に出会って欲しい【栗山葉湖の心が軽くなる365の言葉vol.4】110/365

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ずっと学校へ行けなかった
全国の小中高校生が
分散登校で学校再開
され始めましたね。

いつもの夏休みとはちがって
期間的にはすごい
2ヶ月、地域によっては
3ヶ月近くも休みでした。

まさに国をあげて
世界中で
今まで体験したことのない
状況でしたね。

ところで
長期休暇明け・・・というのは
自殺や不登校の
要注意時期です。

以前にNHK Eテレ
(教育テレビですね)の

ウワサの保護者会
https://www4.nhk.or.jp/hogosya/

で観たのが
不登校がテーマの
座談会でした。

(不登校の回は
古すぎてバックナンバーが
公開されていません)

不登校の始まり、というと
「いじめ」で集団から
何かアクションを起こされた

のように
「事件」がきっかけで
「学校へ行きたくなくなった」
のではないか?

と思っている方が
多いと思います。

私は1990年から
14年間は
中学校という現場にいながら
認識不足で

自分の担任の生徒が
受け持っている最中に
突然不登校になった、ということは
なかったのです。

番組では
お子さんが不登校中、ないしは
過去に不登校経験を持つ
保護者の方が
ディスカッションをしていました。

そして不登校に関わる専門家、
実際の不登校経験者の本人が
登場し番組が進行されたのですが

この番組を観て
まずわかったことは

「本人がなぜ
ある日を境に
ぱったりと
学校へ行けなくなって
しまったのか

言語化できない

のが大半だ、ということ。

行けなくなる前日まで
「いつも通り」
むしろ元気に友達とも
仲良くしているくらいで

親からは「なんで?」
「何が原因?」
「何の問題を解決したら
行かれるようになるの?」と

原因探しをし、問題を解決して
元どおり学校へ行ってよ!と
介入したくなってしまうこと。

周りにもなかなか理解されず
「無理にでも連れていくべきだ」
「行かせられない親が悪い」
と責められ
親子ともにつらい想いをすること。

過去に
「先生で不登校」になってしまった
先輩の先生のことを想い出しました。

*******

その先生のクラスは
学年で一番まとまっていた。

朝の会から明るい空気が漂っていて
何か一言投げかけると
全員で「イェーイ!」という盛り上がり。
合唱コンクールでも当然のように優勝。

みんなが
「あの先生が担任だといいなあ」って
親子で羨ましがり、

当時クラス経営では
悪戦苦闘していた私には憧れの存在。

その先生が
中3の10月
これから高校受験
卒業・・・と本格的に
中学生活の集大成、という時期に
突然学校へ来れなくなった。

みんな困惑。

校長先生が話に行ったり
おそらく病院にかかったり
カウンセリングを受けたり・・・

しかし

その後その先生が
学校へ戻ってくることはなかった。

私が次の学校へ異動して
三男の育児休業で休んでいるときに

その先生から
「赤ちゃんに会わせて」と
私に連絡がきて
三男を連れて会いに行った。

退職して主婦になっていた先輩の先生

在職中取り立てて
仲が良かったわけではないのに
今でもなぜ私を呼んで
話してくれたのかわからないけど

「もうあのとき
いっぱいいっぱいで

次の日から行けなく
なってしまったのよ」

見せてくれたのは
卒業アルバムの授業風景の写真。

先生が学校に来れなくなってしまう
前日にその写真撮影があった。

授業風景を撮影するだけの
数分の出来事。

その日が先生の
教師人生最後の日だった。

不登校になる子が
ある日突然
学校へ行けなくなる。

きっとそんな感じなんでしょうね。

いっぱいいっぱいに
伸びきったゴムが
パチン!と切れるように

「もうこれ以上無理」
「いっぱいいっぱいなんだ」

ってなると起きるのが
不登校。

番組で保護者の方が
発言していました。

子どもが話しかけてきたときに
親はすぐ「こうしたら?」
「ああしたら?」と
大人の正義を押し付けて
言うことを聞かせようとする。

自分の望む方向に
ストーリーが進行してくれないかと
仕向けようとしてしまう。

しかしそれは子どもがすぐ見抜いて
また心を閉じてしまう。

そして親が
今までの価値観を捨てて

子どもを丸ごと受け容れようと
腹をくくったときに
やっと子どもが安心できる

子どもが不登校になったことで
親が教えられました。

*********

この長期休暇って
唯一(望んでいないけど)
「全員が不登校」だった。

そしてこれをきっかけに
「登校」するという
手段を変える人も出て来ます。

私が教員の時代よりも
そして数年前よりも

学校に「登校しない」
という子どもたちのスタイルは
増えて来ました。

もし子どもが「学校へ行かない」と、

「なぜ?うちだけ?
どうして行かれないの?
どうすればいけるの?」

本人
保護者
担任の先生

みんな悩む。

だけど

「不登校は
たくさんの自分と
向き合う時間をくれ

何が大切かそうでないか

すごく学び多い
かけがえのない体験でした」

不登校を経て
今度は不登校児を
サポートする活動をしている大学生と

結局学校には戻らず社会に出て
事業をしている人の

「あなたにとって不登校とは?」

で語られた言葉を聞くと

ひとつの生き方の選択なのだ
と感じます。

傍目には順風満帆で
誰もが羨ましがるような
人生を送っていても

いつプツンと切れるかわからない
伸びきったゴムのように
なっている人もいるんだな

ゴムが切れてしまう前に
マインドブロックバスターの
心のブロック解除が
お役に立てればなと
想うのです。

子どもじゃなくて
大人でも
この長期自粛が終わって
つらい想いをしている人がいますよね。

そんな誰かにも
届いて欲しいと想うのです。

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